水溜まり。

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夏のおと





ひからびて夏の
流れていく蟻の行く先、
わたしはそれを
やさしくせき止めたい

それはまるで陽だまりで
右往左往、
砂地にゆびを
そっと重ねる

なぞった先から
路はこぼれて
ほら、みんな行き止まり

遠くで笑って
それからすぐに
陽が落ちる
等しくなるよう
地平に沿って

ゆらいだ瞳
夕焼けには
雲が分かれて

立ちすくむ
背中からはすこしずつ
わたしがこぼれる
音がきこえた












| 01:36 | | comments(0) |
無題
 
 
 
まあるく
なりたい
人みたいにぜんぶ
嘘、みたいに
 
 
朝、陽が
瞼を開けるのと同じ速さで
まどろんでいく
血液がからだじゅう淀みなく
 
 
耳を澄まして
鼻がふるえる
解けていくのはいつも
胸の端の、僅かな隙間で
 
 
夜、陽が
瞼を閉じるのと同じ空しさで
紛れてしまえば
また、
まあるく
なりたい
 
そんな、夢を見る
 
 
 
 
 
 

| 21:30 | | comments(0) |
 





もうずっと、季節はかたつむり
わたしはまるくなってただ
午後を見上げている

立ち往生していた時間に
もたれかかったままの
やさしい記憶

手を繋いで
何も無かったかのように
生きていくこと

怯えながら解いていく
ひとつひとつが全部
真新しく瞬くように

無くなってしまうこと
昨日も今日も
明日もずっと

目を閉じれば永遠で
目を開ければ一瞬で
きっとぜんぶ
丸くなってる



















| 00:12 | | comments(0) |
日暮れ


定まらない歩行で
回りながら空を見る
葉の隙間からは陽が細く
道を照らして

弾む
スニーカーから
砂利の音が風と混ざり合い
夏が少しだけ
目を閉じる

わたしたち
ちいさく笑って
韻を失う
おいてけぼりの鼻唄に
手を伸ばしたら
始まる季節に
夢を見たい
なんて


ぱん、と、
空を割る音
山のずっと、向こう側
入道雲が
輪郭からはみ出るようにして
咲いている

咲いている


ふとした弾みの
なにげない
波紋に触れて

明くる日にも
わたしたちきっと
揺られたままでいたいから

いつももうすこし、
なんて言葉だけを両腕に抱えて

陽が
落ちていくように
その裏側へ
わたしたちでいつか
落ちていきたい

染る頬から
ほつれた思いを
束ねるように
わたしとあなたで
目を閉じて



















| 18:16 | | comments(3) |
夏枯れ


朝踏みつけにした
雑草の類が
帰宅したわたしを出迎える
見たことのない色を咲かせて

そういえば今日は蟻の行列をかわして
いくつかの水溜りで足を汚した
後悔しなくて済むように

わたしたちは決して
三半規管が暑さでおかしくなっても
背中は丸めてはいけなかった


ひこうきぐもが空に描いた線を辿る
ああ明日は雨ですね
そんな言葉に夏が浮く
頭の端で、遠くぼやけて

背中を押される
それはいつも気のせいで
よろけた分だけ
かなしくもなる


青いそら
にゅうどうぐも
にゅうどうぐも
ごろごろごろごろ

低く鳴る、太鼓の振動
今日は祭で
明日も祭
遠くの方から
湿った風が過ぎていく

明るく染まる日の終わり
星が出るには
まだ早い










































| 22:30 | | comments(1) |
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